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た状況を写している。設置作業開始前の据付ケーソンと既設ケーソン間の距離は25.0cm(実機換算で10-0m、以下数値は模型値で表記し、必要に応じて( )内に実機換算値を示す)である。模型実験でのケーソンヘの注水は、水面上1.1mに設置されたアクリル製のタンクに水を溜め、ホースを用いた重力方式により注水速度一定として行った。実験における水深は50.0cm(20.0m)とした。

Table 2 Experimental wave conditions

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4−2. データ計測・制御システム
Fig.5は模型実験におけるデータ計測および制御システムと模型の配置を示す。アンカーワイヤ方式の自動設置システムでは6台のウインチを使用し、ウインチは既設ケーソン上に設置した。計測データは波高、ケーソンの位置および動揺量、ウインチの張力、ワイヤの巻取り・繰出し量である。また、ウインチの制御信号が出力データであるケーソンの位置計測すなわちサージ、スウェイ、ヒーブの計測においてはX−Yドラッカー(C3162、浜松ホトニクス(株)製)を使用した。また、ケーソンの動揺量計測すなわちロール、ピッチ、ヨウの計測には慣性動揺計測装置(TMOS-2000、(株)トキメック製)を使用した。本自動設置システムはEWS(AS4050GX、東芝製)によって、直接、データの計測およびウインチの制御が行われる。また、A/D・D/A変換装置はDASBOX Model-12/512(A/D32ch,D/A8ch、システムデザインサービス(株)製)を用いた。Fig.6は本自動設置システムにおける据付ケーソンの動揺成分および座標系を示す。座標系は既設ケーソン端辺中心に原点を持つ絶対座標系であり、ケーソンの位置データはこの座標系に基づいて計測される

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Photo 3 Outward of automatic installation system

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Fig.5 Arrangement of observation and control system

4−3.模型実験の状況
Photo4は据付作業後のケーソン模型とウインチの状態を示す。据付ケーソン上の3つの箱の中には慣性動揺計測装置が搭載されている一番左の箱の上の豆電球は、

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Fig.6 Components of caisson motions

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Photo 4 Model caisson and winchs after installation

 

 

 

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